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愛しき書物達をご紹介
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書 名 絵解き 中世のヨーロッパ
著 者 フランソワ・イシェ 訳蔵持不三也
出版社 原書房
出版年 2003年

ヨーロッパ中世の彩色写本が好きだ。羊皮紙に一枚一枚丁寧に描かれた絵や手書きの文字。古の人々の姿をとじこめた美しい本は子供の頃からの憧れだった。本物の彩色写本を見ることが出来たのは大人になってからだが、こんな風に美しい本を持てたらどんなにか素敵だろうと見るたびに思う。書類のペーパーレス化が進もうと、電子端末で小説が読める時代になろうと、「本」という情報媒体はなくならないような気がする。扉を開けるときのわくわく感。初めてページをめくる時にたつシュッっというかすかな音、インクのにおい。本そのものの存在が既に魅力的だから。

本屋で見つけて衝動買いしてしまった一冊。200点にも昇る図版が掲載され、絵を見ながらめくるだけでも楽しい。写本に描かれた絵をその時代を表わすものとして丁寧に読み解いていく著者の視点に導かれ、中世に生きた人々の生活を知ることが出来る、楽しい本だ。

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書 名 ラルース 図説世界人物百科 Ⅰ~Ⅳ+別巻
著 者 フランソワ・トレモリエール カトリーヌ・リシ
    日本語版監修 横山紘一
出版社 原書房
出版年 2004年

とりあえず、Ⅱ・Ⅲ巻を購入。高いんです。1巻6,090円也。
でも、面白いんです。三ヶ月ぐらい悩んで、結局購入。配偶者が面白いからⅠ・Ⅳも欲しいと言い出したので、資金を分捕って購入も検討中。
世界史の人物達の人生がぎゅっと詰まっています。出来事より、人物に焦点を当てているので、歴史って言うのは人間が作っているのだと実感できます。各人の肖像画があり、へえ、結構ハンサムねとか、まあ、こんな顔なの?といった楽しみ方もできます。カラー図版がたくさん乗っているのでそれをみるだけでもたのしい。さすがにフランスの出版社の物だから
フランス人についてはかなり詳しいし、人数も多いような気がします。
原書房という出版社、面白い本を沢山出しているようです。なんだか癖になりそう。
書 名 ペスト大流行 ヨーロッパ中世の崩壊 岩波新書 黄225
著 者 村上陽一郎
出版社 岩波書店
発行年 1983年

父親が岩波新書のコレクションをしている。毎月読み切れもしないのに買っている。実家に帰るたびに、面白そうな題のものをピックアップしてくる。家族内では、爺さん図書館と呼ばれている。6畳間にぎっしりと詰め込まれた本・本・本。私の活字フェチはどうやら親譲りのようだ。

14世紀中ごろ、黒死病と呼ばれたペストの大流行によって、ヨーロッパでは3千万とも言われる人が命を落とした。繰り返されるペスト禍がヨーロッパにもたらした影響は計り知れない。医学が発達し、人類は様々な病原菌をねじ伏せてきた。一方、新しい病禍も生まれてきている。死は生まれてきたものにとって、必然である。この事実の前で人間達がいかに戦ってきたかを考えさせられる一冊。
書 名 アンシアン・レジーム期の結婚生活
著 者 フランソワ・ルブラン 訳 藤田苑子
出版社 慶応義塾大学出版
発行年 2001年

教会の帳簿に残された一般庶民達の記録から、人口動態調査を行いアンシアン・レジーム期の家族の実態を明らかにした研究書。数字に裏付けられた、人々の生活が浮かび上がる。
書 名 近代フランスの歴史 国民国家形成の彼方に
著 者 谷川 稔 渡辺和行 他
出版社 ミネルヴァ書房
発行年 2006年

近代フランスの国家形成にはらむ諸問題について多角的に捉えた一冊。特に第8章 女・男・子どもの関係史 に惹かれて購入。


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