愛しき書物達をご紹介
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書 名 絵で見るフランス革命 イメージの政治学 岩波新書新赤74
著 者 多木浩二 出版社 岩波書店 発行年 1989年 現代は映像を簡単に享受できる。映像で伝達することに私たちはすっかり慣れっこになっている。しかし、映像が持つ危うさをきちんと認識し切れているだろうか?キャプション一つで全く正反対の意味を持たせることができるのが映像なのだ。 映像をそのまま記録することが不可能だった時代、まさに、「百聞は一見にしかず」だった。ところが、印刷術が発達し、様々な映像が紙に固着され、広く人々に手渡されるようになったとき、映像は、真実ではなく、作為を持って作られる真実らしいものに変化した。そのからくりを見抜けないものは、何者かの意図に踊らされてしまう危険があるのだ。 フランス革命期はまさに、映像が意図をもって作られ、操作され、人の心を操る魔力を見せつけはじめた時代だった。 この本に載せられている図版は現存するフランス革命期に作り出された膨大な量の図像の一部に過ぎないと著者は言う。醜悪なまでの風刺画や高邁な理想を喧伝する銅版画に、映像があふれる今を改めて考えなおさずにいられない。 PR |
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